アンゼルム・キーファー:ソラリス展
会期:2025年03月31日~2025年06月22日
場所:元離宮 二条城 二の丸御殿台所・御清所
久しぶりに二条城に行ってきました。目的はアンゼルム・キーファー:ソラリス展です。チケットは文化財保護の観点から日時指定予約制です。鑑賞チケット以外に別途に二条城の入場料が必要です。平日に行ったんですが、入場券を購入するために外国人観光客が沢山並んでいました。これは予想外でした。(;’∀’)
アンゼルム・キーファーは1945年ドイツ・ドナウエッシンゲン出身。戦後ドイツを代表する画家であり、ドイツの歴史や戦争の記憶、ギリシャ神話、聖書、カバラなどの神話、哲学、宗教といったテーマを扱った作品を、下地に砂、藁、鉛などを混ぜた巨大な画面に描き出しています。重厚かつ壮大なスケールの作品は世界的に知られています。1993年に大規模回顧展「アンゼルム・キーファー メランコリア―知の翼」展が京都国立近代美術館で開催されて以来、アジア最大規模の展覧会になります。33点の絵画と彫刻が、二の丸御殿台所・御清所とその周辺の庭園に展示されています。
今回は庭にある高さ9メートルの翼の生えたパレットの彫刻《ラー》を見た瞬間から、これは難しそうだなあと思い、田中泯さんが担当された音声ガイドを借りました。結果、作品の意図がわかってよかったです。
展示作品のうち、非常に魅了された作品は《ラー》、そして本展のために制作された幅10メートルの大作《オクタビオ・パスのために》、広島の原爆を扱った《オーロラ》でした。訴えかけるようなすさまじい迫力を感じました。また一面麦畑のように見える《ヨセフの夢》もよかったですが、どの作品からも作家の強い想いが感じられました。このような作品はそうそう見れないのではないでしょうか?6月まで開催されているので、お近くに行かれる際には、ぜひ足をお運びください。ちなみにソラリスとは「太陽の」「日の下の」を意味するラテン語だそうです。
展示作品リスト(QRコードを読み取る方式で、紙での配布はありません)
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