カナレットとヴェネツィアの輝き
会期:2025年2月15日~2025年4月13日
場所:京都文化博物館
景観画(ヴェドゥータ)の巨匠、カナレットの日本初の大規模展に行ってきました。カナレットはヴェネツィアで活躍した景観画家、版画家です。ヴェドゥータ(都市景観画)を得意とし、ヴェネツィアを訪れたイギリスの貴族たちが旅の記念にと争うように買い求めたそうです。遠近法を使った建物や光の描写にこだわりが緻密に描かれていますが、時にはそこに実在しない建造物なども描きこまれていたりもします。後期では白い点描を数多く描きこむことで、より光や波がひときわ輝いて見えます。2つの同じような祭りの景観画が展示されており、点描の有り無しを見比べる事ができます。
今回はカナレットの景観画や版画作品とともに、カナレット以前のヴェネツィアを描いた作品や後継者たちの作品なども含め67点が展示されています。余談ですが、最後に展示されていたモネの《パラッツォ・ダーリオ、ヴェネツィア》はさすが印象派、描かれている建造物や船や波など、ぼんやりしているんですが、色合いがとても柔らかでいいですねえ。
flyer&作品リスト
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