デ・キリコ展 わたしは、謎を愛する。
会期:2024年9月14日〜12月8日
会場:神戸市立博物館
ジョルジョ・デ・キリコの大回顧展が神戸で始まりました。まずは自画像や肖像画からの展示です。自画像はちょっと威圧的で偉そう・・近寄りがたい存在です(;’∀’)(;’∀’)(-_-;) 次のセクションでは、歪んだ遠近法・脈絡のないモチーフの配置・幻想的な雰囲気による非日常的絵画として、イタリア広場やマヌカンが登場する数々の作品を見ることができます。これらの作品は自身が後に「形而上絵画」と名付け、ダリやマグリットといったシュルレアリズムの画家などに衝撃を与えたそうです。まさにあの人にしてこの絵ありって感じです( ゚Д゚) 特に面白かったのは、マヌカン。初期のマヌカンはのっぺらぼうのマリオネットのような感じなんですが、しばらくするとお腹の部分にそのマヌカンの職業を表す絵が描かれるようになり、さらには息が吹き込まれたかのように、擬人化してゆきます。
その後のセクションでは古典絵画の様式へと回帰した作品とともに、以前の形而上絵画を題材にした新たな作品もみることができます。最後は挿絵や彫刻、舞台美術なども展示されています。これほどまでに異なる作風の絵画を描く作家をあまり見たことがなく、その才能にびっくりでした。ちなみに今回の私のお気に入りは・・絵画ではなく、《アイアス》・《吟遊詩人》などの彫刻でした。顔がマヌカンなんですが、とっても魅力的なラインなんです。うっとりして見てました。( ´艸`) 会場内は初日だったんですが、そこまで混雑しておらずゆっくりと鑑賞できました。数作品ですが写真撮影も可能でした。会場出口にあるグッズ売り場ではヒグチユウコとのコラボグッズであるピンバッチ(3種類)を無事ゲット。個数制限があり、レジでチケットをみせて購入する方式でした。
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