レクイエム 猫と肖像と一人の画家

レクイエム 猫と肖像と一人の画家
会場:横尾忠則現代美術館
会期:2024年9月14日~12月15日

このタイトルをみて、その昔生家の母屋とそのお隣の家を使って撮影された映画を思い出しました。原作は谷崎純一郎の「猫と庄造と二人のをんな」。猫のリリーを中心に、2人の女と1人の男の三角関係を描いた物語で、芦屋を舞台に主演森繁久彌で映画化されました。NHKBSで1回だけ放送されたのを録画保存していたビデオをひっぱりだして見ました。道になんとなく面影が残っています・・

そんなノスタルジー溢れる私は、初日にこの展覧会に行ってきました。うん、映画と共通していたのは、主人公=横尾忠則さんの深い飼い猫タマへの思いでした。捨て猫だったタマちゃんが自宅に来てから亡くなる15年間の並々ならぬ愛情が絵となって3階の会場を埋め尽くしていました。「猫と一人の画家」のレクイエムです。こちらの作品は、「タマ、帰っておいで」という本に掲載されたその原画になります。制作年は2014年~2020年まで、その数83点、描かれた場所はアトリエもあれば、自宅、病院、ホテル、スタジオなど様々です。いろいろな表情のタマを見せていただきました。写真撮影可能だったので、全部撮影してきちゃいました・・(;’∀’)(;’∀’)(-_-;) かといって、すべてアップするのもねえ・・ということでアニメーション動画を使って紹介しております。

2階は「肖像と一人の画家」のレクイエムです。横尾さんと親しかった家族や友人、彼の生き方に影響を与えた各界の著名人14名を横尾さんのことばや絵画・関連資料とともに振り返る企画展です。紹介されている14名の方々はすでに故人となっておられますが、その交友関係のすごいこと。ビックリです。この階は肖像権の関係があり、今まで撮影した記憶のある絵画ですらすべて写真撮影禁止でした。とっても珍しいですが、今回は致し方なしです。でも~~~、ちょっと朗報を。今回販売されている図録なんですが、実は「展覧会ガイド」となっています。一人ずつ横尾さんの言葉や、展示されている絵画・資料などが整理して掲載されているので、お買い得です。展示室に置いてあったので、何気に見て、お~~~、これは図録ではなく、記録だわ!購入せねば!と思い、速攻で買ってきました。(写真の最後に展覧会ガイドの裏表紙に掲載されている14名の方のお名前の写真をアップしておきます)

そして4階、今回の特集はアンディ・ウォーホルです。ウォーホル自身の作品5点(すべて撮影禁止)とともに、《A.W.Mandala》と名付けられた横尾さんが描いたアンディー関係の絵画55作品(←たぶん・・(;’∀’))(すべて写真撮影可)が展示されています。こちらも見ごたえありました。

もう1回行きたくなる展覧会でした。

flyer

写真をギャラリー形式でアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。

最近の記事
お知らせ
人気ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ
PAGE TOP