兵庫県立美術館 2024年度 コレクション展Ⅱ

兵庫県立美術館 2024年度 コレクション展Ⅱ
わたしのいる場所ーコレクションから「女性」特集!
期間:2024年8月20日~2024年12月8日(会期中一部展示替えあり)
会場:兵庫県立美術館 常設展示室1・2・3・4・5・6 小磯良平記念室・金山平三記念室

兵庫県立美術館で開催中のコレクション展です。今回の目玉はなんといっても常設展示室1に展示されている本多錦吉郎(ほんだきんきちろう)作《羽衣天女》です。この作品、今年3月に重要文化財に指定されました。自主的に収集されてきたコレクションの中で初めての重文指定になり、いつ公開されるのかワクワクしながら待っていました。待ちに待った特別展示です(´艸`)  入口入ってすぐのところに展示されていて、それはそれは美しい作品でした。羽衣をふわ~~~っとまとった、高貴なそれでいて自愛の表情を浮かべた天女が中空に漂っています。しばらく魅入ってました。今回の目玉です。写真撮影もOK!太っ腹~~~!!ということで、コレクション展の紹介はおしまい・・というわけにはいきませんので、順に紹介しますね。

作品紹介

わたしのいる場所 ーみるわたし[常設展示室1・2・3]
兵庫県立美術館は約100名の女性作家作品を所蔵されていますが、今回そのなかから約60名の女性作家の絵画や写真、立体作品を「生活」「私の身体」「風景」「素材」「歴史・物語」「反復と拡大」という6つのキーワードにわけて展示が行われています。亀高文子の華やかな花の絵もあれば、招瑞娟のちょっとおどろおどろしい版画があったりもします。かと思えば、三島喜美代の立体作品や、森内敬子の白いクッションがずら~~~っと並んだ作品、やっと収蔵できたというヨシダミノルの大型作品もあり、なんだか楽しいです。あとは私の大好きな草間彌生のカボチャ!があったりもします(´艸`)
[常設展示室1・2・3]の写真をギャラリー形式でアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。


版画の詩人 ー 清宮質文と駒井哲朗 [常設展示室4]
版画ではありますが、刷りごとに色調を変える1点ものに近い独自の表現を追求された清宮質文(なおふみ)の木版画と駒井哲朗の銅板画が主に展示されています。

近現代の彫刻/美術の中のかたち ー 手で見る造形 北川太郎 時のかたち [常設展示室5]
恒例の「美術の中のかたちー手で見る造形」と、出品作家の石彫作品もあわせて鑑賞できる、一度で2度楽しさが味わえる展示コーナーです。作品を実際に手で触れる機会はなかなかないので、いい体験になります。作家の北川太郎は、姫路市出身。建築石材業を営む家庭に生まれ、子供の頃から石は身近な存在だったそうです。のみと石頭だけを使い、石の中に眠る形を掘り出した大小の様々な作品たち。特に時間を可視化した《時空ピラミッド》は見事です。

わたしのいる場所 ーみられるわたし コレクションから「女性」特集! [常設展示室6]
こちらでは「ある女性」「はたらく女性」「母と子」「裸婦」という4つのキーワードで作品が展示されています。久しぶりに裸婦像をたくさん見ました。でも一番印象的だったのは裸婦像とは正反対の白瀧幾之助が描いた《老母像》でした。年老いてなお凛とした佇まいの女性の姿に圧倒されました。画家の母親とのことですが、愛情がこもった素晴らし絵でした。

小磯良平ーモデルと画家 [小磯良平記念室]
こちらの美術館で小磯良平の裸婦画を初めて見たように思います。やっぱり上品ですね。

金山平三ー金山らくに注目!
らくさん、金山平三の奥様です。日本で初めて帝国大学に入学した3人の女性のうちのお1人だそうです。才女ですねえ。今回は女性特集ということで、らくさんに注目!多くの作品がらくさんによって兵庫県立美術館に寄贈されたそうです。ありがとうございます。今回はらくさんが寄贈された作品に加え新収蔵品も展示されています。お見逃しなく。
[常設展示室4・5・6][小磯良平記念室][金山平三記念室]の写真をギャラリー形式でアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。

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