古巻 和芳 Skywalker, Toward Morning Glory

古巻 和芳 Skywalker, Toward Morning Glory
会期:2024年8月3日~2024年9月7日
会場:Gallery Nomart  ギャラリーノマル

ギャラリーノマルさんで開催されている古巻和芳さんの個展の紹介です。
この作家さん、昨年の11月にMU東心斎橋画廊で「糸をわたる Walk on a thread」を拝見していたので、楽しみにしていました。古巻和芳(こまきかずふさ)さんは1967年兵庫県生まれ。神戸大学経営学部卒となんと一風変わったプロフィールをお持ちです。2006年に大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレで「繭の家-養蚕プロジェクト」を展開して以降、国内各地で土地固有の記憶を題材として、古民家や廃校、遊郭、港湾などを舞台としたサイトスペシフィック型の作品(その場所に帰属する作品や置かれる場所の特性を活かした作品)を作成されています。2017年以降は、実家の家業が着物屋だったことに想を得て、桑材の木像と生糸を組み合わせた作品を発表されています。

今回も繭糸の上を木彫の人物が渡っている作品が2点展示されています。不確かな足元に、バランスを取りながら、正面をまっすぐ見据えて歩いています。他にも何点か同様の木調の人物が展示されていますが、すべて手にバランス棒を持っています。持たないと転んでしまうそうです。木彫の人物は、若い女性もいれば、少々年老いた男性もいたりします。その時をいかに生きているのか、人生を表現しているかのようです。また周囲の壁に展示された、cottonに様々な色で描かれた朝顔の花弁はとても鮮やかで、強い生命力を感じます。いつも思うんですが、今回の展示もかなりご苦労されたんだろうな~~と思いながら拝見しました。

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