塩田千春 つながる私

塩田千春 つながる私
会場:大阪中之島美術館
会期:2024年9月14日~12月1日

心待ちにしていた「塩田千春 つながる私」が始まりました。「私」には「アイ」とフリガナがふられており、英語では「I to EYE」と表記されています。2019年に森美術館で「塩田千春展:魂がふるえる」を見て以来の大規模個展にワクワクがとまりません。大阪ではなんと16年ぶりの大規模個展だそうです。そ時は赤いロープでつながった沢山の靴のインスタレーション作品があったそうです。さて、今回はどんなインタレーションを見せていただけるのでしょうか?

会場は5階だったんですが、エスカレーターで登っていくと無数の赤いロープが見えてきます。なんと、会場入口の外に赤い布とロープで構成された大規模なインスタレーション作品があります。会場入る前からビックリ&見惚れて、なかなか中に入れませんでした。もうドキドキです。会場に入ると今度は展示室すべてを使って、白い糸と水で構成された《蘇る記憶》と題された作品が、目の前に飛び込んできます。壮大というか荘厳・・こちらの言葉の方がピッタリかも?作品の中に入り込んだ気分になり、おもわず胸がいっぱいになって涙がでました。

この2作品だけでもう大満足な私。浸りに浸って30分くらい滞在していました。でも奥にはまだまだ作品があります。赤い糸と鉄棒で構成された《家から家》や、天井から吊られた白いドレスや、輪になってつながった赤いロープがクルクルと回っているインスタレーション、赤いロープとメッセージが書かれた紙をつかったインスタレーション。どの作品も壮大です。また、様々な臓器が白や赤、黒い糸で繋がった作品、絵画、ドローイングもありました。

会場内の大型ビジョンでは塩田さん自身が過去から順に作品をピックアップし、その当時の自身の考えや気持ちなどのエピソードも加えつつ、作成の意図を説明するビデオが流れています。彼女の作品に対する死生観がより理解できます。これを見ると、現代アートが苦手な方でも、理解しやすいのではないかと思います。30分弱ありましたが、多くの人がご覧になっていました。混雑していなければ長椅子もあるので座って見る事も可能です。おススメです。

また、会場を出たところの中型のビジョンに、現在活動拠点となっているベルリンの住居やアトリエでの作画風景などを紹介するビデオも流れています。動画作品と現在連載中の挿絵の原作(読売新聞紙上、12月1日公開分まで随時展示されるそうです)以外は写真撮影も動画撮影も可能です。

図録は10月後半に発売予定で、展覧会場の売店および販売サイトのみでの販売です。大きさと厚さの参考に見本が置いてありましたが、かなりの厚さでした。いつものように赤い糸で綴じられていました。図録販売が待ち遠しいです。グッズは悩みに悩んで、文庫本サイズのブックマーカを購入。4種類ありました。ちょうど使っている手帖と日記帳が文庫本サイズなので、下敷き代わりにも使えます(´艸`)

展示作品数は少なめですが、大変満足のいく展覧会でした。会期中にまた行きたいと思っています。(´艸`)

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