天地以順動

天地以順動
河内國平・ヤノべケンジ 名匠たちの至高の共創
会場:銀座 蔦屋書店内 FOAM CONTEMPORARY(GINZA SIX 6F)
会期:2024年11月23日~2024年12月10日

BIG CAT BANGを鑑賞後、同館内の蔦屋書店内で開催中の「天地以順動」を見てきました。この展覧会は、現代美術作家ヤノベケンジと刀匠である河内國平、二人の匠によりつくられた《天地以順動》《護猫神》《八掛連環》と名付けられた3刀の刀剣と、ヤノベケンジが八掛連環から連想し作成した掛け軸「天」「沢」「火」「雷」「風」「水」「山」「地」8本と「天地持以順動」「八掛連環」という2枚の書も展示されています。解説によれば、「天地以順動」とは『易経』の一節で、「天地は順を以て動く」ので日月や四季が循環するように、聖人もまた道理に順って動けば万民も悦服する、という意味を持っそうです。二人の匠によってつくられた刀剣は天と地、過去と現在を結び、世界の災いを払う願いが込められています。

太刀《天地以順動》
刀剣と漆工芸によって表現され、刀身彫刻は、金工作家の柏木重光の手によるもので、宇宙猫が彫り込まれています。

短刀《護猫神》
柄には京都職人による銀細工の猫が彫り込まれ、朱が塗られた鞘には螺鈿細工や蒔絵があしらわれています。また鞘の先端部の鐺(こじり)にはネズミの銀細工も彫り込まれています。実に可愛い(^-^)

短刀《八掛連環》
《天地以順動》の世界観を表現したものです。八卦とは易における八つの概念で、太極から両儀 (陰陽)、四象、八卦に至ります。自然現象では「天・沢・火・雷・風・水・山・地」に相当し、八振の拵 (こしらえ)には、ヤノベケンジが制作した作品の蒔絵が描かれています。柄はすべて「宇宙猫」の頭部が立体彫刻で象られ、「天」には《スター・アンガー》の光る球体の上で咆哮する龍が描かれ、刀身には北斗七星が刻まれています。「沢」は、「美井戸神社」の《アンガー・フロム・ザ・ボトム》、「火」は《ジャイアント・トらやん》、「雷」は《ウルトラ–黒い太陽》、「風」は《風神の塔》、「水」は《ラッキードラゴン》、「山」は《フローラ》、「地」は《サン・チャイルド》が描かれます。今回は八振のうち、《八卦連環・天》が展示されています。刀身は、河内國平に加え、髙見太郎國、小宮六郎國天、金田七郎國真、河内一平の4名によりつくられています。

展示期間が短いのですが、この刀剣が次にみれるのは2026年以降だそうです。お近くに行かれた方はこの機会に鑑賞されてみてはいかがでしょう? いつか短刀《八掛連環》8振り全部みてみたいな~~~ お軸は全部そろっているので今がチャンス?(´∀`*)ウフフ

作品の写真をギャラリー形式でアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい

最近の記事
お知らせ
人気ブログランキング
ブログランキング・にほんブログ村へ
PAGE TOP