京都市立芸術大学移転記念 特別展
巨匠たちの学び舎
会場:京都市京セラ美術館 本館南回廊1階
会期:2024年10月11日~12月22日(~11月17日(前期)、11月19日~(後期))
京都市立芸術大学は、1980年にそれまで別々の地にあった美術学部と音楽学部を一つのキャンパスとして西京区大枝沓掛に移転しましたが、移転から40年以上が経過する中で、施設・設備の老朽化など様々な問題や課題が顕在化したことから、2023年に京都駅東側約500メートルの崇仁地区(下京区)に全面移転しました。今回の展覧会はこの移転を記念した特別展です。
大学の前身時代教鞭をとった教師や研鑽を積んだ画家たち、竹内栖鳳、土田麦僊、上村松篁、福田平八郎、堂本印象、小野竹喬、石崎光瑤など今では日本画の巨匠と呼ばれる47名の作品を見ることができます。前後期であわせて128点が展示されます。会場内では、村上華岳《阿弥陀》(全期間)、土田麦僊《髪》(前期)、小野竹喬《沼》(前期)、稲垣仲静《豹》(前期)、中村大三郎《ピアノ》(全期間)の5作品が写真撮影可能でした。(展示期間にご注意下さい)着物を召した日本女性が西洋のグランドピアノを弾く姿を描いた中村大三郎の《ピアノ》にうっとりです。とても品のある美しい絵画です。
多くの作家で、複数の作品が展示されていますが、同時期の作品ではなく、かなりの年代を経た作品が選定されており、作家の学生時代の力作から円熟期の代表作までを見ることができます。堂本印象は本当に同じ人の絵?と思うほど違っていました。作品リストを見ると、前後期で結構な作品の展示替えがあることから、可能であれば前・後期と2回足を運ばれると良いと思います。
ちょっと一言・・・
最近紙の作品リストの配布がなくなりQRコードから見る事をおススメする美術館が増えています。ご多分に漏れず、こちらの展覧会もそうでした。かなり頑張れば印刷したものをいただけるようですが、もしリストが必要な方は公式サイトに作品リストがPDFでアップされていますので、自宅で印刷して持参するのもよしですね。今後は頑張ってもいただけない時代がきそうです(;’∀’)
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