響きあう絵画 宮城県美術館コレクション

響きあう絵画 宮城県美術館コレクション
会場:神戸ゆかりの美術館
会期:2024年10月5日~2025年1月26日

以前誰もいない展覧会場で、監視員につきまとわれた苦い経験から、足が遠のいていた神戸ゆかりの美術館、今回のコレクション展はどうしても見たかったので、覚悟を決めて行ってきました。

本展は宮城県美術館所有の7000点を超えるコレクションから厳選された74点が展示されています。実は宮城県美術館は2023年6月から2025年7月頃まで改修工事のため休館中です。そのためこのようなコレクション展を神戸で見ることができるですねえ。ありがたや~~~です。今回は日本画のみならず、カンディンスキーやクレーなど海外作家の作品も含まれています。

会場内はコレクションの原点である高橋由一が明治期に宮城県令の委嘱によって描かれた作品から始まり、大正期・昭和期と時代を追っての展示となっています。「具体美術協会」のメンバーの作品も多数展示されており、大変見事なコレクションに堪能いたしました。思うに展示会場が神戸なので、神戸ゆかりの(←ジョークみたい ´艸`)作家の作品をあえて厳選して展示されているのではないかと思っています。

大正期は、1910年ごろ「岸田の首狩り」と恐れられた岸田劉生の絵とともに逸話に笑い、萬鉄五郎、東郷青児、梅原龍三郎など私でも知っている作家たちの作品がずらりと並んでいます。見たことのない作品ばかりです。昭和期にはいるとフォーヴィズム、シュルレアリスム、抽象画などと表現される様々な作品が展示され、吉原治良や白髪一雄など具体メンバーの大作を見ることもできます。中でも一部エリアを割いて展示されていた「州之内コレクション」は非常に質の高い名品ばかりで見事でした。「州之内コレクション」とは、「気まぐれ美術館」のエッセイで知られる画廊主であり、美術収集家でもあった州之内徹が最後まで手放さなかったコレクションの数々を彼が亡くなった翌年の1988年にまとめて宮城県美術館に収蔵されたものを指します。自分が欲しいと思ったものは「あらゆる手段をつくして入手」し、絶対に売りたくないと思ったものは手元に残されたそうです。「買えなければ盗んででも自分のものにしたくなるような絵なら、まちがいなくいい絵である」と言われたとか・・・凄い執念。まとめて収蔵されてよかったです。

写真撮影は1作品を除きすべてOKです。神戸ゆかりの美術館って撮影禁止な事が多いんですが、宮城県美術館がOKなんでしょうねえ。太っ腹~~~~、ありがとうございます(´艸`)

今回はキャプションも凝っていてとても分かりやすく、そして楽しく読ませていただきました。えっ?監視員・・そうなんです、実は会場入ってすぐから、ずっとついてくるので、監視員に近寄って、ついてくるなって苦情を言いました・・(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’) そしたら、いなくなりました。悪い事してないんですけどねえ・・・気が散りますわ。早く苦情を言ってよかったです。こんなに名品ぞろいのコレクションなんて早々見れませんものね。鑑賞者、私を含めて約2名・・・暇なんでしょうかねえ。

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